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池田製麺工場
飛龍 即席ラーメン
賞味期限 2012/09/03
多々良製麺のものと同一商品名ですが、多々良製麺と池田製麺は同じ佐賀県神埼郡に所在地があるとはいえ無関係のメーカーです。商品名が同じというだけではなく、パッケージデザインは屋号のシンボルマークが違うだけで、あとはほぼ同一といっていいでしょう。
いったいなぜここまで見かけの酷似したラーメンがあるのか不思議ですね。私は多々良製麺のものを2008年に発見して、マルタイラーメンや古賀製麺の「専門店の味ラーメン」との類似性に驚きました。その数年後に同一商品名のラーメンがあることを知るにいたって、これは九州の棒ラーメンの系譜についてもっと深く調査しなければならないと感じたものです。
その後少し調べてみたところ、昭和三十年代の即席ラーメン台頭期に「飛龍即席ラーメン」という当時の九州棒ラーメンを代表する商品があったことを知りました。メーカーは原野製麺という会社で、ここは昭和四十七年に廃業していますから、当時十歳くらいだった私はこのラーメンのことはまったく記憶になかったわけです。
これはあくまで推測ですが、多々良製麺や池田製麺の「飛龍即席ラーメン」は原野製麺のコピー商品でしょう。しかし本家が製造中止して以降も存続し続け、今も当時のかたちを残したままで続いているというのは、これはこれで貴重な味の遺産といっていいのではないでしょうか。実際これらは独特のスープでなかなかおいしいんですよ。
コピーといっても当時のことですから、真似する側もさして違法性も感じず「今売れてるそうだからウチも」という程度で気軽に発売していたんじゃないでしょうか。神崎郡はそうめんの特産地です。棒ラーメンはそうめんの製麺機で作ることができますから、設備投資なしにすぐに製造できたんですね。ちなみにこれらふたつの「飛龍」にはJANコードは付いてなくて、卸を通じて流通しているものではありません。それぞれ自社工場の販売所でのみ直販されています。
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