|
|
株式会社マルタイ |
即席マルタイラーメン・減塩
(日即食協No.25) |
|
賞味期限 2015/05/31 |
即席マルタイラーメン・減塩
(日即食協No.122) |
|
賞味期限 2015/06/28 |
長期にわたる塩分の過剰摂取によって高血圧症が引き起こされることは昔から知られています。またラーメンが塩分を多く含む食品であることも周知の事実であり、要するにラーメンは万病のもとってわけなんですが、といってやめられるはずもありません(笑)。
「塩分控えめ」 「減塩」 をうたった加工食品はわりと多いですね。 しかしラーメンでそれをやってしまうと味への影響が致命的といっていいほどですから、これまで成人病患者向けの商品以外ではほとんどありませんでした。健康食品系メーカーの商品でさえ皆無に近く、そのほとんどは化学調味料の不使用や熱量を抑えた点をアピールしてあるにすぎません。サンヨー食品の「やさしいらーめん」は2004年に発売され、一般向けラーメンで「減塩」と表示したものとしてはおそらく最初期のものです。しかし一年後のリニュアルの際にはパッケージから「減塩」の表示が外されています。ラーメン業界にあってはいかに「減塩」がタブーであるかがわかります。
先取の気風を持つマルタイは自社の看板商品を減塩化するという思い切った策に踏み切りました。従来品のナトリウム量2.1gに対し新タイプは1644mgの表示。20%以上減っていますね。ちなみに食品表示ではナトリウム量が数値として書かれていますが、この目方がそのまま食塩量となるわけではありません。ナトリウムの数値に2.54をかけたのが食塩の量ですから、この減塩タイプでは約4.2グラムの食塩が使われていることになります。
それで肝心の味のほうですけども、やはりかなり薄味に感じられます。試しに旧商品の最後の生産分も買ってきて同時に食べ比べてみましたが、その違いは歴然としています。この減塩タイプは、はっきり言っておいしくないというレベルにまで薄味になっていました。しかし、これからの社会のありかたとしては、医療費抑制の観点からいわゆる健康志向を目指すのは必然ではないでしょうか。私はマルタイの英断に拍手を送りたいと思います。作るときに水の量を減らせばいいだけです(笑)。 |
|
|
|